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ファルシ †
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ファルシとは、強大な魔力を操る超常の存在である。 コクーンを創建したファルシたちは人類の保護者だが、 コクーンに敵対するファルシたちもいる。 それが下界のファルシである。 下界のファルシは接触した者に呪いをかけ、手先である ルシに変えて「コクーンを滅ぼせ」と命じるという。 そのため大衆は「ファルシに近づいた者はコクーンから 追放すべきだ」と考え、パージを支持している。 |
太古にコクーンを創建し、今もコクーンに暮らす人類を 見守っている超常の存在たち。 エネルギー供給や食糧生産などの使命を与えられた 個体が市民生活を支えており、人々に感謝されている。 ファルシは支配者としてふるまうこともなくコクーンの 統治を聖府の人間に任せて、ほとんど介入しない。 一説によれば、聖府のファルシの総数は、低級の個体も 含めると八百万にも上るという。 |
ファルシは人間に呪いをかけて、しもべに変える。
ファルシの奴隷であり道具ーそれがルシである。
コクーンに敵対する「下界のファルシ」によって
ルシにされた者は「下界のルシ」と呼ばれ、社会の
平和を乱す、公衆の敵だと考えられている。
ルシにされると、体のどこかに烙印が現れ、魔法を操る
能力を得るが、ファルシが与えた「使命」の達成を義務
づけられる。ルシにされた人間を治療する方法はない。
ルシの証である烙印(しるし)は
次第に形が変わり、「目」に当たる部分が完全に開けばシ骸と化す。
烙印の変化するスピードは使命の難易度や重要性
によって左右される。
また、ルシの精神状態にも大きく関わっており、
ショックを受けたりすると大きく進行してしまう。
ルシにされてしまった恐怖や絶望のあまり
ルシにされた瞬間にシ骸と化すこともある。
使命を果たしたルシはクリスタルとなって
永遠を手に入れると伝説では言われている。
しかし、もの言わぬクリスタルへの変化は死にも等しい。
だが使命を果たせなかったとしてもシ骸と化す。
つまりルシの末路は「使命を果たせずシ骸となる」か
「使命を果たして死も同然のクリスタルになる」かの
二つに一つでしかない。
このため、コクーンの一般的な人々は「ルシにされる」
ことは死と同じことだと考えている。
ごく限られたルシのもとだけにつかわされる存在。
使命に縛られたルシを救うために到来するといわれるが
現れた召喚獣は例外なくルシを攻撃する。
数百年間ルシが出現していないコクーンでは、召喚獣の
真意を解き明かしようもなく、おとぎ話も同然の
存在として扱われている。
シ骸とはルシの末路である。
ファルシに呪われてルシにされた人間は、果たすべき
「使命」を与えられる。
定められた期限までに使命を果たせなかった場合、
ルシはシ骸と化す。
シ骸となった者の心は無念や悲嘆に塗りつぶされ、
それ以外のすべてが失われてしまう。
シ骸となった者を救う方法は存在しない。
使命を果たせなかったルシは、シ骸となって荒野を
さまよう。シ骸が歳月の果てに力尽き、石と化した
ものが冥碑である。
石となってもシ骸の無念と嘆きは晴れず、自分が
果たせなかった使命の代行を、他のルシに懇願する。
ファルシの道具として扱われたあげく、シ骸となった
運命を呪って、あらゆる生命への憎しみにとらわれた
かつてのルシたち。
もともと強靭な精神力を持っていたためか、長い歳月を
経ても冥碑とならず、衝動のままに荒ぶる力を振るう
凶暴な破壊者と化した。
天に築かれた安全な社会。球状の外殻の内部に 多数の都市が存在している。 内部には多少のモンスターが生息するものの、 発達したテクノロジーと、人智を超越した存在 ファルシに護られて、数千万の市民は快適な 生活を保障されている。 コクーン外に広がる下界へ出ることは禁じられて いるが、人々は下界を恐れているため、外へ出たいと 思う事もなく、安逸な暮らしを謳歌している。 |
コクーン社会を統治する機関。
立法・行政・司法の権限が集中し、協力な政府軍を
擁している。
コクーンを築いたのは人間ではなくファルシだが、
ファルシは政治にはほとんど介入していない。
コクーンの管理運営は人間による政府に任されている。
代表者はガレンス・ダイスリー。
聖府のファルシによって選ばれたルシ。
数百年前の黙示戦争では多数の戦士がルシとなって、
ファルシとともに下界の軍勢と戦ったが、脅威が去った
戦後、聖府のファルシがルシを選んだ記録はない。
記録が抹消された可能性があるが、ともあれ現在では
ルシに関する正確な情報は失われたに等しく、聖府の
研究機関でさえも、ルシの実態を解明できずにいる。
聖府軍は2系統の組織に分かれている。
大部分を占めるのは軽武装の警備軍で、所轄する地域の
治安維持を担っている。
一方PSICOMは重武装の特務機関である。
下界からの侵略に対する防衛を専門とし、警備軍が
所有しない強力な兵器や飛空艇を多数保有している。
下界の脅威への対応は、PSICOMの管轄であるため
パージの実施も担当している。
聖府軍は2系統の組織に分かれている。
下界からの侵略に備える特務機関PSICOMとは異なり、警備軍はコクーン内の治安維持が主任務。
担当地区でのモンスター駆除や、犯罪を取り締まる警察としての役割を担う。
地域密着型の部隊であるため、重火器や大型飛空挺はほとんど保有していないが、一部には機動力の高い遊撃部隊も存在する。
シド・レインズ准将が率いる、警備軍の一部隊。 正式名称は「広域即応旅団」だが、非公式な ニックネームの「騎兵隊」のほうが有名。 特定の担当地域はなく、都市間の広大な空間を パトロールしているが、有事には機動力を生かして 現場へ急行する遊撃部隊である。 このため警備軍部隊としては例外的に、大型の 飛空艇を保有している。 |
臨海都市ボーダムに駐屯する、警備軍の一部隊。
パージが始まるまで、ライトニングはこの部隊に所属していた。
のどかな地方都市であるボーダムは治安が良く、野生のモンスターも滅多に出現しないため、さほど多忙な部隊ではない。
手のあいた時には、辺境でのモンスター駆除に動員されることもあった。
警備軍の一部隊だが、ボーダム治安連隊のような市街の治安維持を任務とする部隊ではなく、都市周辺の非居住エリアをパトロールし、野生のモンスターが生活圏へ侵入するのを防いでいる。
なおガブラは軍用獣の研究開発機関だが、兵器開発はPSICOMが主導しているため、森林監視大隊は施設の警備のみ行っている。
商業都市パルムポルムに駐屯する、警備軍の一部隊。
大都市パルムポルムを担当するため部隊も大規模で複数の連隊からなる師団として編成されている。
治安維持が主任務であり、戦闘部隊として充分な装備を与えられているわけではないが、部隊の士気は高く、ルシ捕獲作戦では、PSICOMのロッシュ中佐の指揮下に入って戦闘に加わった。
コクーン中から人が集まる、観光都市ノーチラスの治安維持を担当する、警備軍の一部隊。
平和な観光地であり居住人口も少ないせいで、任務はさほど多忙ではなく、戦闘訓練を重ねている。
そのため部隊の練度が高く、しばしばPSICOMの応援に動員される。
ヴァイルピークスでのルシ搜索にも参加していた。
聖府首都エデンに駐屯する、警備軍の一部隊。
警備軍の中でも最良の質を誇る部隊で、その戦力はPSICOMにも引けを取らない。
厳しい選抜を勝ち抜いた精鋭だけで構成された首都警備師団の将兵は、退役後もコクーン社会の名士として、厚い尊敬を受ける。
下界からの侵略に備えて、聖府軍はさまざまな兵器の研究開発を進めている。その成果のひとつが軍用獣で、コクーン内に生息する野生のモンスターを、兵器に転換したものである。
軍用獣はモンスターとしての戦闘力や凶暴性を残しながらも、操獣者の命令には忠実に従う。
スノウが気の合う仲間たちと結成したグループ。
臨海都市ボーダムの海岸でカフェを経営している。
自衛用に販売されている銃器で武装し、近郊に出没する魔物を退治するなど自警団的な活動をしていたが、パージが始まるまでは、聖府に公然と反旗を翻すほどの行動は取っていなかったため、大目に見られていた。
天に浮かぶコクーンの眼下に広がる、果てしない廃境。
凶悪な魔獣が徘徊し、人は住めないと考えられている。
コクーン市民は外部との往来を禁じられているので聖府高官ですら下界を実際に目にしたことはないが、数百年前、下界の軍勢がコクーンを襲ったことは史実であるため、人々は「下界は地獄」と信じている。
コクーン市民は、「いつか再び下界から侵略されるのではないか」と、数百年間恐れ続けているのである。
輝ける神は、滅びゆく万物を嘆いた。 強き神は、未来を求めて世界を拓いた。 賢き神は、真実を求めて英知を極めた。 愚かな神は、何も求めずただ消え去った。 ある神は、己の断片からファルシを創った。 ある神は、消えた神の名残りから人を創った。 やがてすべての神々が、世界を見放し去っていった。 ファルシも人も、造物主に捨てられて孤児となった。 |
狡猾なる悪魔の眷属は、グラン=パルスの美しき大地を えぐり、醜い繭を天に築いた。 悪魔は繭を楽園とうそぶき、民を誘惑して連れ去った。 大神パルスの恵み深き地を捨てて、悪魔の誘いに乗った 愚か者どもに呪いあれ! 繭に抱かれし者は、人間といえど悪魔のしもべ。 大神パルスをあがめる者よ、天に挑んで繭を滅ぼせ。 |
北方の最果てにふたりのルシあり。 ファルシより授けられしは降魔の使命。 魔獣となって悪魔を討つ者なり。 グラン=パルスの同胞よ、祈りを捧げよ。 選ばれしルシたちが、心の力を刃に変えて、 悪魔の繭を斬り裂き、堕天せしめんことを。 |
巫女パドラ=ヌス・ユールはかくのごとく語れり。 飛翔したラグナロクは、天に浮かぶコクーンを滅ぼし、 グラン=パルスに永遠の安寧をもたらそうとした。 されど女神が破壊を阻んだ。 悪魔に従うコクーンの愚民を憐れんだ女神は、 ラグナロクとなったルシの力を奪い、クリスタルに 変えて、使命なかばで眠りにつかせた。 |
コクーンの悪魔どもが、我らの大地を蹂躙してから どれほどの時が過ぎただろう。 かつてグラン=パルスの人々は、コクーンと戦うために 団結したのに、今は仲間同士で争っている。 資源を奪いあって疲れ果てた人類は、自然の脅威に 圧倒されて、滅びへの道をたどる。 栄華を極めたハリの都も、巨獣に襲われ廃墟と化した。 コクーンの悪魔は我らの衰退を嘲笑しているのか……。 |
大神パルスのファルシは民を救ってはくれない。 人口が減少の一途をたどっているが、容赦なくルシに変え、 理解できない使命を与えて使い潰してしまう。 そして人と人が争う。手を取りあって自然の脅威に対抗 すべきなのに、人同士で刃をまじえ、大地のわずかな 恵みを奪いあっている。最後に残ったこのパドラ市も、 いずれ人の手で滅びるだろう。救済の手立てはない。 グラン=パルスの人類は、遠からず死滅する……。 |
世界を無限に押し広げようと考えた大神パルスは、 混沌を裂いて空間を拓いた。大神はファルシたちを 生み出し、世界を完成させる使命を与えた。 ファルシたちは大神を喜ばせようと開拓に励み、また 人をルシに変えて計画に参加させた。人々は大神を 崇拝し、この大地を「大いなるパルス神の地」と名づけた。 けれど大神は消えた。世界を捨てて、立ち去った。 |
我らのファルシが、大神パルスの子であるように、 コクーンに巣食うファルシもまた神の子である。 なれど、かの神は善なるものにあらず。 狡知に長けた悪魔の王なり。忌むべき邪神なり。 コクーンのファルシは邪神リンゼの眷属なり。 邪神がこの世界を去った時、見捨てられし孤児なり。 |
女神は何も求めなかった。女神は何も創らなかった。 女神は、ただ憐れむ。 死すべきさだめの命を憐れむがゆえに、幾万の命を 奪わんとした者を眠りにつかせ、破滅を阻んだ。 死よりも過酷な使命に縛られた者を憐れむがゆえに、 絶望に破れて道を見失いかけた者のもとへ御使いを つかわし、希望へと導く。 |
(イラストは召喚獣アレクサンダー)
ファルシは外敵との戦いに備え、多くのアークを築いた という。外敵とはコクーンの悪魔のことか?しかし アークの伝説は、コクーンが生まれる以前からある。 悪魔がコクーンを築く時、いくつかのアークを盗んで コクーンに隠したという言い伝えもあるらしい。 いったい外敵とはなんだ? 「外」から何が来るのだ? あるいはこちらから「外」へ攻め込むのが目的か? ……去ってしまった神は「外」へ行ったのだろうか。 |
ファルシが大地を開拓するのは、新たな領土を築いて 神に捧げるためだと信じられている。 だが開拓とやらはあまりに無秩序だ。そもそも領土を 捧げる神は、もうこの世にはいないではないか。 ここにひとつの仮説を提唱する。 ファルシたちは探しているのだ。大地を、地底を、 水中を、天空を調べて、神へ至る門を探求している。 神を呼び戻すためか、神のもとへ旅立つためか……。 |
器である体が滅びた時、魂はこの世を去る。 その時、魂が神と同じ道をゆくのではないだろうか。 かつて神がこの世を去った時に通った門を抜けて……。 数多の体が同時に滅べば、数多の魂が同時に門を通る。 門は大きく開け放たれるであろう。 魂を迎える門の彼方に、神の光が見えるであろう。 |
大神パルスの子は地を裂き、物質の領域で門を求める。 邪神リンゼの子は命を殺め、霊魂の領域で門を求める。 ―我は視た。 絶望を秘鍵として隠されし門が開かれるであろう。 希望は犠牲によってのみ拓かれるであろう。 この世に神々の黄昏が到来せし時、輝ける門の彼方、 色のない不可視の次元より、声なき歌が響くであろう。 はかなく消える命を憐れむ、女神エトロの嘆きの歌が。 |
(イラストはライトニングたち6人)

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