士官候補生たち †
ガリランド王立士官アカデミーの講堂に、卒業
を間近に控えた数人の士官候補生たちが集められ
た。ガリオンヌ地方を荒しまわる骸旅団(むくろ
りょだん)と名乗る盗賊団のせん滅作戦が北天騎
士団を中心に計画されており、士官候補生たちに
その後方支援を担当させようというのだ。
父・バルバネスの死 †
ラムザは夢を見ていた…。
五十年戦争の英雄として名高いバルバネス・べ
オルブが病床に伏して約2年。ベッドの上で横た
わる父の姿に、かつて15万の勢力を誇る北天騎
士団団長の面影を見ることはできなかった。
父の最期を見届けようと、4人の子供が一堂に
会した…。
マンダリア平原で骸旅団に襲われている剣士を
救出した。彼の名はアルガス。アルガスはランベ
リーの領主・エルムドア侯爵の近衛騎士団の一員
で、イグーロスへ向かう途中に襲撃を受けたらし
い。侯爵は誘拐され、近衛騎士団はアルガス一人
を残して全滅してしまった。アルガスは侯爵救出
のため北天騎士団の助力を懇願した…。
ガリオンヌ地方の中心都市イグーロスにたどり
着いたラムザは早速城へ向かった。
イグーロス城では長兄ダイスダーグが待ってい
た。仲間の仇を討つため兵を貸して欲しいと懇願
するアルガスに対して、ダイスダーグはその態度
に手厳しく批判した…。
ダイスダーグとの謁見の後、イグーロス場の中
庭で次兄の聖騎士ザルバッグや妹のアルマたちと
出会った。盗賊狩りに出かけるというザルバッグ
は、情報収集のために放ったスパイの一人が貿易
都市ドーターで消息を絶ったことを告げる…。
ギュスタヴを追え! †
貿易都市ドーターのスラム街で骸旅団と遭遇。
その際、骸旅団のリーダーである騎士ウィーグラ
フを目撃する。骸旅団の撃退に成功し、捕虜から
侯爵の監禁場所を聞き出した。捕虜の話によると
侯爵を誘拐したのは骸旅団のサブリーダー・ギュ
スダヴで、身代金目当ての犯行であったらしい。
”砂ネズミの穴ぐら”の襲撃に成功。侯爵を救
出するべく、廃屋を捜索。そこで思いがけない光
景を目にした。それはギュスタヴの侯爵誘拐を阻
止しようとするウィーグラフの姿であった。ウィ
ーグラフを批判するギュスタヴは、死闘の末、命
を落とした。ウィーグラフは、侯爵をそのままに
して、何処かへと去っていった…。
ガリオンヌの領主 †
- イグーロス城で待っていたのは侯爵救出の労をねぎらう温かな言葉ではなく、命令違反を責めるダイスダーグの冷たい叱咤であった。「ベオルブの名を汚すな」と怒るダイスダーグ。そこへガリオンヌの領主にして現王妃の実兄、ラーグ公が現れた…。
骸旅団の女剣士 †
- 骸旅団のせん滅作戦も大詰め。ガリオンヌの南端の、通称"盗賊の砦"と呼ばれる小さな砦を攻撃したラムザは一人の女剣士と出会う。
彼女の名はミルウーダ。骸旅団のリーダー、ウィーグラフの妹である。
彼女は貴族などの支配者階級を厳しく批判し、その怒りをぶつけた…。
骸旅団の襲撃! †
- 成都イグーロスのベオルブ邸を骸旅団が襲撃した。せん滅作戦のため警備が手薄だった隙をつかれたのだ。骸旅団の狙いはラーグ公の重臣であるダイスダーグ卿を暗殺すること。襲撃は成功したに見えたが、聖騎士ザルバッグの活躍によって暗殺は未遂に終わった。しかし、ディリータの妹ティータを人質にとられてしまった…。
怒りのディリータ †
- 骸旅団の襲撃によって傷ついたダイスダーグ卿は、すでに骸旅団が壊滅状態にあること、ザルバッグが総攻撃の準備を進めていること、ティータを取り戻すまでは総攻撃するつもりがないことをラムザに告げた。
その一方で、平民の娘を助ける必要はないと主張するアルガスに対してディリータは激昂した。
草笛 †
- ジークデン砦を目指す途中、夕日に照らされて黄金色に輝く草原に魅せられ足を止めたディリータは、自分の存在を問いかけた。何も答えられないラムザは自分の無力さを思い知る。
ディリータは子供の頃、バルバネスに教えてもらった草笛を奏で始めた…。
ひとつの石と小さな波紋 †
そして僕は逃げ出した… †
- 雪の降るジークデン砦。骸旅団の残党が逃げ込んだこの砦はすでに北天騎士団が包囲していた。
ティータを人質にしたゴラグロスはアルガスによって倒され、ティータもまた命を失う。妹を殺されたディリータは、アルガスを討ち取ることに成功した。しかし、ゴラグロスが仕掛けた爆薬によって爆発が始まり、砦は崩壊していく…。
- ジークデン砦の悲劇より約1年…。
その頃、畏国は国王亡き後の覇権をめぐりラーグ公とゴルターナ公の間で緊張が高まっており、いつ戦争が起きても不思議ではない状態になっていた。そんな中、来るべき戦争を避けるため修道院で暮らしていた王女オヴェリアをガリオンヌへ移送する計画が密かに進行していた…。
- ガフガリオンたちの協力で、ゴルターナ軍を撃退したものの、不意をつかれて王女オヴェリアを誘拐されてしまう。
王女を誘拐したゴルターナ軍の騎士を目撃したラムザは激しく動揺する。
「どうして君がゴルターナ軍にいるんだ…?」
- 豪雨の中、騎士アグリアスはオヴェリアを取り戻すため、王女を誘拐したゴルターナ軍を追跡することを決意した。ゴルターナ軍の中にジークデン砦で死んだはずの親友、ディリータの姿を見たラムザも追跡に加わった…。
ディリータとの再会 †
聖石に群がる者ども †
ベスロディオ救出 †
ディリータの忠告 †
枢機卿の怒り †
ミルウーダへの誓い †
獅子戦争勃発 †
“異端者”として †
シモンの告白 †
バリンテン大公の野望 †
惨劇の痕 †
もうひとつの力 †
偽らざる心 †
闇でうごめく者ども †
聖石を持つ男 †
逃走劇 †
ハンターの少年 †
- 「モブ」と呼ばれる賞金首モンスターを専門に狙うハンター達がいる。
ラムザが助けた少年もその一人だ。
ルッソと名乗る“モブハンター”の少年は、はぐれたハンター仲間と再会するまでの間、ラムザ達に同行する事になる。
もうひとりの異端者 †
- ドーターで頻発する聖職者からの盗難事件。
聖石とのつながりを感じとったラムザはドーターへ向かうが、"異端者の盗賊"を狙う賞金稼ぎたちの罠にはまる。
そこに本物の"異端者の盗賊"が現れた。彼の名はバルフレア。"最速の空賊"バルフレア。
秘宝を追って †
鉄球発見! †
- ムスタディオの父・機工師デスロディオが機工都市ゴーグ地下の第57番坑道で、奇妙な鉄球を発掘した。構造も用途も一切不明の鉄球が、何故かラムザの持つ聖石に反応を示す。
鉄球の表面には不思議な記号()が刻印されていた…。
- ゴーグの地下で発掘された鉄球に聖石『アクエリアス』をはめたところ、鉄球は激しく反応し変形する。これこそ古代に造られた機械人間、"過去の遺産"鉄巨人だった。
活動を開始した鉄巨人に主人として認識されたラムザの発した命令とは…。
天球儀発見!? †
- 機工師ベスロディオがゴーグ地下の第83番坑道で再び"過去の遺産"を発掘した。天球儀にも似たその機械もまた聖石に反応を示し、台座には鉄球と似たような記号()の刻印が。
機械を完全に作動させるには新たな聖石が必要らしい…。
- 聖石『キャンサー』により起動した機械は、次元を超えた異世界への扉を開く転送機だった。機械を見守る一同の目の前で、ごう音とともにひとりの若者が召喚される。
「あの場所へ行かなければ…」
クラウドと名乗った異邦人は、謎の言葉を残し何処かへと姿を消した…。
賢者の贈り物 †
今日はアグリアスの誕生日。アグリアス自身
も忘れていたこの日を、一ヶ月以上も前から指
折り数えて待っていたムスタディオ。
この日の為に用意した、「とっておきのプレ
ゼント」とは?