ナナイ人生真書 - Diary of Nanai

  • 心理学者ナナイが記した、様々な人間の人生を分析してある本。
    あるギャンブラーの人生の一片が書かれている。

プロローグ この見出しを編集

どんなに容姿が似ていても、
どんなに声が似ていても、
例え、それが親子・兄弟・姉妹であろうとも、
細胞より作られた
もう一人の自分であったとしても・・・、
『人生』は似て否なるもの。

あなたは、他人のマネできない
人生を歩んでいる。
どんなに充実したものでも、
どんなにつまらないものでも、
今、あなたの歩んでいる人生は…、

これから先、何百、何千、何万年経過しようと
あなたのものでしかない。

           ナナイ・ヴァレンシア

チョコボレース場 この見出しを編集

『チョコボレース場』
毎週末、ここは、
異常なまでの熱気につつまれる。

国唯一の公認賭博場でもあるここでは…、
毎週末になると、各地の牧場から持ち寄られた
チョコボのレースが行われる。
レースに勝利したチョコボの持ち主へ、
莫大な賞金が支払われるからだ…。
チョコボレース自体は、
昔から各地で行われていた。
30年前に、前国王の提唱で、
各地に点在していた
『草チョコボレース場』をまとめ…、
国営賭博場として、
現在の『チョコボレース場』がつくられた。

それほど、チョコボレース人気は高く、
高収入が見込めたためである。
チョコボレース人気はさらに上昇していく。
それにともなって、1レースで飛び交う
『掛け金』は増えていった。
大きなレースの日にもなれば、
小国の国家予算レベルのギルが動く。

そのうち、人はこのレース場の事を、
金の動く聖域………。
『ゴールデンパレス』と呼ぶようになった。

ある一人の中年 この見出しを編集

ここに、一人のふがいない中年がいた。

名は『タンゴ』。

三度のメシより、ギャンブル好きのこの男は、
今、人生最大の危機に直面していた。
数日前、銀行からおろしたばかりの
50万ギル入ったサイフを
落としたのをきっかけに…、
立て続けに悪い事がおこったのだ…。
町をあるけば気の荒い冒険者にからまれ、
ローンの残った家も火事で半焼。
原因は放火。 半焼じゃ保険もおりない。
今年、興したばかりの
「タンゴ・製紙所」も倒産…。
よめさんには、数日前に出ていかれた…。

あげくのはてに、たった今、
黒猫に目の前を横切られた…。
残った全財産は、
ポケットの中の5000ギル…。

もう何度、思ったことだろう。
これまで、チョコボレースで負ける度に
何度もやめようと思った。
二度とギャンブルはしまいと…。

「もう、おしまいた…。
 今度こそ、もうだめだ…。
「もう、この世に未練はない」と思った
その日が、チョコボレースの開催日。
しかも、年に一度の
『グレートレース』の日ときている。

タンゴは、遠い空を眺め決心した。

「この世の最後に、もう1レースだけ…。

まったくこりていないタンゴだった…。

レース場へ この見出しを編集

「さて、どうしたものかな…。

一晩、飲み明かしただけあって、
まだ、太陽も本来の力を出す前だ。

どのみち、ゴールデンパレスに
向かうことに変わりはないのだが…?

1. すぐにでも向かう この見出しを編集

タンゴがレース場についたころには、
すでに第一レースは終了していた。
しかし、レースには、配当の高くなる
午後から参加するので気にはしない。
片隅に捨てられていた、
今日のレース情報の載った新聞を拾い、
その足で、いつものバーへと向かった。

しかし、今日は朝から耳鳴りが
絶えず続いている…。
いつもの席にすわり、
いつものランチをたのむ。
もちろんツケでだ…。

ここでいっぱいやりながら、
このバーの客の会話を聞く。
レース場の敷地内に作られたバーなだけに…、
当然、飛び交う話題も、
その日のレースの話がメインだが…、
まれに、男女のもつれ話等の
関係ない話も聞こえてくる。

そんな話を盗み聞きするのが、
この男の『シュミ』の一つだ。
しかし、今日は朝からの耳鳴りのおかげで、
集中して話を聞くことができない。

気になってしかなたく、耳をほじったり、
引っぱったりしていると、
周りの雑踏からとぎれとぎれに、
ある単語が飛び込んできた…。
どうやら、次の第2レースに出場する
チョコボの名前らしい。
よく聞いていると、第2レースに
出場予定のチョコボの中で、
一羽だけ聞こえなかったチョコボがいた。

『ソルカノン号』。
タンゴは、一度も聞こえなかった
ソルカノン号に同情して、
応援してやることにした。
チケットは購入しない。あくまでも応援だ。
(そんな余裕もないし…。)
レースがスタートした。
このレースは、1200メートルという
短距離レースだったので、すぐに終わった。

勝ったのは、ソルカノン号…。
そのあとも、いくつかレースが行われた。
タンゴは、どのレースも、雑踏のなかから
聞き取ることのできなかった
チョコボの応援をしたが…、

勝ったのは、全てそのチョコボだった。
タンゴは、そのさえない頭で考えた。

今日、一度もその名を聞くことのなかった
チョコボが、全て勝利している。
こんなことは初めてだ…。
この耳鳴りのおかげかもしれない。
もしかしたら、神様がオレに最後のチャンスをくれているのかもしれない、と。

次のレースで午前の部は終了する。
このレースも同じ結果だったならば、
今日は、午後からは、
全てこの方法でチケットを買おう。
タンゴは人に会う度に、次のレースは
何を買うのかと聞いて回った。
そして、出てきたチョコボは新聞に
斜線を引いて消していく。

第4レースの残ったチョコボは
『ヘルマデン号』だった。

そして、その予想通り、
ヘルマデン号が勝利する!!!
午前の部のレースは全て終了し、
昼休みの時間になった。
オレは、体の震えがとまらなかった。

「はやく午後の部を始めてくれ!

焦る気持ちをおさえて、
「グッドラック」へと向かった。

2. よいをさましながらゆっくりと向かう この見出しを編集

タンゴがレース場についたころには、
すでに第一レースは終了していた。
しかし、レースには、配当の高くなる
午後から参加するので気にはしない。
片隅に捨てられていた、
今日のレース情報の載った新聞を拾い、
その足で、いつものバーへと向かった。

しかし、今日は朝から耳鳴りが
絶えず続いている…。

ランス この見出しを編集

いつもの席にすわり、
いつものランチをたのむ。
もちろんツケでだ…。

ランチを待っている間、
イヤなヤツが入ってきた…。
ランスのヤローだ。
キザで、イヤミで、かっこつけ。
おまけに金持ちときている…。
「ん? そこにいるのは、
 タンゴさんじゃありませんか。

 ふん! 気安く名前を
 呼ばないでほしいね。

「まぁまぁ、そうつっかからないで。
 今日は、素敵な人を紹介しますよ。
ランスのヤローに呼ばれ、
店に入ってきたのは、
なんと、オレのよめさんだった…。

「よ、よめさん!?
 なんでランスのヤロー
 なんかといっしょに…。

「………。
「ルチルダさんは、
 あなたに嫌気がさしたのですよ。
 だからこうして、私とのデートを
 受けてくださったんです。

「デ、デェートォォォ!?
 ホ、ホントか、よめさん!?
「まあ、そんなに気を荒立てないで…。
 ルチルダさん、ここでは
 気分を害されますな。
 向かいのカッフェにでも参りましょうか。

オレは、心底腹がたった。
が、こんなありさまでは
どうにも抵抗ができない。
ランスのヤローを殴ったところで、
よめさんが帰ってくるわけでもないだろう。

よめさん この見出しを編集

オレは外にとびでると、
よめさんを捕まえ、こう言った。

「午後のレースに全て勝つ!
 そして、今日限りでギャンブルをやめる。

 よめさんっ!
 オレに最後のチャンスをくれ!
この怒りは、午後のレースに
ぶつけるしかない。

せめて大金を手に入れて、
ランスのヤローを見返してやりたい。
そして、願わくは、
よめさんを取り返したい!!
オレは、新聞に目をやった。
午後のレースは全3レース。
この全てのレースで勝つためには、
この『耳鳴りの力』を使うしかない。

「まもなく、第5レースを開始します。
 まもなく、第5レースを開始します。

やばい、もうすぐレースが始まっちまう!
残された時間で、
『なるべく多くの人』から
『チョコボの名前』を聞かなくては!

そして、そのチョコボは「来ない」と
信じきかせるのだ、自分に…。
これから、レース場を駆け回るには
時間が足りない…。
場所をしぼって、そこで集中的に聞こう!

この時間、まだ、食事をとっている者も
多いはず……。
となれば、あそこしかない!!

「レストランバー グッドラック」だ!!

第5レース情報収集 この見出しを編集

グッドラック出入口 この見出しを編集

レストランバー『グッドラック』の
出入口だ。
すぐ手前には、2番の札のテーブルがある。

入ってすぐに設けられた、小さなイスに、
踊り子のステイシアが座っている。

2番テーブル前 この見出しを編集

すぐ手前には、
2番の札のテーブルがある。
店は、そこから縦にのびているようだ。

踊り子のステイシア この見出しを編集

踊り子ステイシア
「あら、タンゴ。 元気ィ?
 相変わらず、ツケで飲んでるの?
 いいかげんに払わないと、マスターだって、
 そういつまでもやさしくないわよ?
 え? チョコボ?
 アタシ、レースはしないわよ。
 今は、踊ることで精一杯なの!

2番テーブル (その1) この見出しを編集

2番のテーブルだ。
北には出入口が見えている。
西には観葉植物が、
東には1番の札のテーブルがある。
この街に店を構える、
武器屋と防具屋の主人が、酒を飲んでいる。

武器屋の主人マクレイン (その1) この見出しを編集

武器屋の主人マクレイン
「よぉ、タンゴじゃねぇか。
 相変わらず、しけたツラしてやがんなぁ…。
 何? 次のレースで買うチョコボ?
 1杯おごってくれたら教えてやるよ。
 スペシャルカクテル、4000ギルを。

 所持金     4000ギル

武器屋の主人マクレイン (その2) この見出しを編集

武器屋の主人マクレイン
「ホントか? いつもわりィな。
 大丈夫。マスターだって、今のお前から
 金なんてとらねぇよ。ツケだよ。ツケ。
 あ、そうそう。
 俺はな、ズバリ『エンゼルフィッシュ』さ。
 こいつは強いぜ…。

防具屋の主人ブルース この見出しを編集

防具屋の主人ブルース
「よぉ、タンゴ。 元気か…?
 あまり元気でもなさそうだな。
 何? 次のレースで買うチョコボ?
 何いってんの。俺の頭の中は、
 グレートレースのことで一杯なの。
 グレートレース、グレートレース……。

2番テーブル (その2) この見出しを編集

北には出入口が見えている。
西には観葉植物が、
東には1番の札のテーブルがある。

観葉植物 この見出しを編集

観葉植物だ。
東には2番の札のテーブルがある。

『グッドラック』西側の端 この見出しを編集

東には2番のテーブルがある。
ここが、グッドラックの西側の端にあたる。

1番テーブル この見出しを編集

1番のテーブルだ。
西には2番の札のテーブルが、
東にはジュークボックスもみえる。
南はカウンターに続いている。

道具屋の主人ウィリスが、酒を飲んでいる。
  • [[1. 移動する>]]
  • [[2. 道具屋の主人に話しかける>]]

3分後 この見出しを編集

時間だ…。
オレは、チケット売り場へと急いだ。

問題は、いくら買うかだが……。

手持ちの金は、5000ギル。
ちびちびと買っていたんじゃ、
莫大な借金は返せない…。
…となると、全額勝負だ!
この『耳鳴りの力』を信じて、男の全額勝負!
チョコボチケット売り場へと
やってきた。
「よし、いくぞ!!

「よう、タンゴ。
 コリもせずにまた来たか…。

『第5レース 南国記念』 この見出しを編集

『第5レース 南国記念』

  N 出走チョコボ    作戦予想
  1 トロピカル     差し
  2 ヤシノキ      差し
  3 エンゼルフィッシュ 先行

以上が、次のレースの出走予定チョコボだ。
売り場のオヤジ
「どのチョコボにするんだい?

1. トロピカル この見出しを編集

オレは、『トロピカル』の
チョコボチケット、
5000ギル分を購入した。

もう、後戻りはできない…。

2. ヤシノキ この見出しを編集

オレは、『ヤシノキ』の
チョコボチケット、
5000ギル分を購入した。

もう、後戻りはできない…。

3. エンゼルフィッシュ この見出しを編集

オレは、『エンゼルフィッシュ』の
チョコボチケット、
5000ギル分を購入した。

もう、後戻りはできない…。

続『第5レース 南国記念』 この見出しを編集

「大丈夫なのかい?
 いろいろ、借金してるんだろ…?

「…………。

オレは、チケットを力強く握ると、
レース観戦場へと向かった。
「ダ、ダメだ…。
 足がすくんでやがる…。

きた…。 これだ…。
極度の緊張に耐えられなくなったとき、
オレの足は、レンガのように硬くなる。
これじゃ、レースを見ることができねぇ…。

しょうがない。
館内放送でも、聞くしかないな…。

第5レース終了 この見出しを編集

どうやらレースが終わったようだ。
そろそろ館内放送が始まる…。

「ただ今の、第5レース、
 『南国記念の』結果を発表します。

 優勝… 2番 ヤシノキ
 配当は、10倍です。

繰り返します…。

ルチルダ (その1) この見出しを編集

「きたっ!
 ホントにきやがった!!!

久しぶりの勝利!
勝つことが、こんなに
気持ちのよいものだったなんて……!
10倍の配当で、
手持ちの金も、50000ギルになった!
「おめでとう、だんなさん。

振り返ると…、そこにはルチルダがいた。

「よ、よめさん…。
 オ、オレは、その……。

1. 何で、ランスのヤローなんかと! この見出しを編集

「何で、ランスのヤローなんかと!

「………。
 そ、それは……。

「私が説明しよう、タンゴくん。

「ラ、ランス!
「フフン。さきほども、いった通り…、
 ルチルダさんはあなたのような、
 フケツな人間に嫌気がさしたのですよ。
 ルチルダさんのような、かれんな方には、
 私のような紳士が似合う……。
 では、私どもはいそぐので。
 失礼するよ。 ハッハッハッハッハ………。

「ま、待て!!

2. すまないと思っている…。 この見出しを編集

3. 見てくれ!今のレース当てたぜ! この見出しを編集

「見てくれ! 今のレース、当てたぜ!

「だんなさん…。
 あなたって、いつもそう。
 自分中心に考えて、周りの人のことなんて考えていない…。
 そんな、あなただから、私は………。

「ま、まってくれよ、よめさん…。

第6レース この見出しを編集

オレは、必死で後を追ったが…、
人ゴミに巻き込まれ、
結局見つけることはできなかった。

「まもなく、第6レースを開始します。
 まもなく、第6レースを開始します。

やばい、そうこうしているうちに
レースが始まっちまう!
これから、レース場を駆け回るには
時間が足りない…。
場所をしぼって、そこで集中的に聞こう!

この時間、ティータイムの
者も多いはず…。
…となれば、あそこしかない!!

「カフェ・フレンド」だ!!

第6レース情報収集 この見出しを編集

カフェ『フレンド』出入口 この見出しを編集

カフェ『フレンド』の出入口だ。
すぐ手前には、
2番の札のテーブルがある。

2番テーブル前 (その1) この見出しを編集

すぐ手前には、
2番の札のテーブルがある。
店は、そこから縦にのびている

空を眺める この見出しを編集

壮大な空も、
今は、自分をあざ笑っている
ようにしか見えない。

不快に思ったオレは、
フレンドへと戻った。

2番テーブル この見出しを編集

2番のテーブルだ。
北には出入口が見えている。
西には観葉植物が、
東にはカウンターが見える。

見知らぬ冒険者が、紅茶を飲んでいる。

2番テーブル前 (その2) この見出しを編集

北には出入口が見えている。
西には観葉植物が、
東にはカウンターが見える。

観葉植物前 この見出しを編集

観葉植物だ。
東には2番の札のテーブルがある。
南には1番の札のテーブルがある。

『フレンド』西側の端 この見出しを編集

東には2番のテーブルがあり、
南には1番のテーブルがある。
ここが、フレンドの西側の端にあたる。

1番テーブル (その1) この見出しを編集

一番のテーブルだ。
北には観葉植物が見えている。
南は、テラスへと続いている。

カードで遊ぶ、男と女がいる。

カードな男ラッセル この見出しを編集

カードな男ラッセル
「いよォ、タンゴじゃねぇか!
 奥さんは元気か?
 何? 次のレースで買うチョコボ?
 う〜〜ん……。
 うん。 オレより強いカードを
 引くことができたら教えてやるよ。

ラッセルとの勝負 この見出しを編集

カードな男ラッセル
「それじゃ、いくぜ!
 オレのカードは…………、スペードのAだ。
 わるいな。
 どう足掻いてもお前の負けだぜ。
  • [[1. 一番上のカードを引く>]]
  • [[2. 中間のカードを引く>]]
  • [[3. 一番下のカードを引く>]]

1番テーブル (その2) この見出しを編集

北には観葉植物が見えている。
南は、テラスへと続いている。

観葉植物 この見出しを編集

特にこれといったものは
みつからなかった。

時間がない…。 急ごう。

黄昏の冒険者リクセン (その1) この見出しを編集

黄昏の冒険者リクセン
「私は、冒険作家のメサ・リクセンという者。
 失礼だが、貴殿は私の本を読んだことは
 ありますかな?
 久しぶりに故郷に帰ってきたもので、
 本の売り上げが気になりましてな…。

黄昏の冒険者リクセン (その2) この見出しを編集

黄昏の冒険者リクセン
「……………。
 ウソはいけませんな。
 このリクセン、なめてもらってはこまる。
 ……………。
 まぁ、いずれ機会があったら
 読んでみて下さい。
 何です? 次のレースで買うチョコボ?
 私は『タタキツケール』だが、
 それが、どうかしましたか?

黄昏の冒険者リクセン (その3) この見出しを編集

黄昏の冒険者リクセン
「そうですか……。
 残念です。
 まぁ、いずれ機会があったら
 読んでみて下さい。

3分後 この見出しを編集

時間だ…。
オレは、チケット売り場へと急いだ。

問題は、いくら買うかだが……。

手持ちの金は、5000ギル。
ちびちびと買っていたんじゃ、
莫大な借金は返せない…。
…となると、全額勝負だ!
この『耳鳴りの力』を信じて、男の全額勝負!
チョコボチケット売り場へと
やってきた。
「よし、いくぞ!!

「よう、タンゴ。
 さっきは、運がよかったな。

『第6レース ファイティング・スプリント』 この見出しを編集

『第6レース ファイティング・スプリント』

  G N 出走チョコボ   作戦予想
  1−1 フットバース   差し
   −2 タタキツケール  逃げ
  2−1 ブンナグール   逃げ
   −2 ケットバース   先行

以上が、次のレースの出走予定チョコボだ。
売り場のオヤジ
「どのグループにするんだい?

1グループ この見出しを編集

売り場のオヤジ
「『1グループ』のどれにする?

2グループ この見出しを編集

売り場のオヤジ
「『2グループ』のどれにする?

1−1 フットバース この見出しを編集

オレは、『フットバース』の
チョコボチケット、
50000ギル分を購入した。

もう、後戻りはできない…。

  続『第6レース ファイティング・スプリント』

1−2 タタキツケール この見出しを編集

  続『第6レース ファイティング・スプリント』

2−1 ブンナグール この見出しを編集

  続『第6レース ファイティング・スプリント』

2−2 ケットバース この見出しを編集

オレは、『ケットバース』の
チョコボチケット、
50000ギル分を購入した。

もう、後戻りはできない…。

  続『第6レース ファイティング・スプリント』

続『第6レース ファイティング・スプリント』 この見出しを編集

「な、何も、さっきの配当金、
 全額賭けることはねえだろ…。

「………。

オレは、チケットを力強く握ると、
レース観戦場へと向かった。
「ダ、ダメだ…。
 ま、また足がすくんでやがる…。

きた…。 また、これだ…。
これじゃレースを見ることができねぇ…。
この人ゴミの中じゃ、
館内放送も聞こえない…。

その時、グッドラックマスターの息子、
ピピンが通りかかった。
「おい! ピピン!!
「あっ! 赤鼻おじさん!
「いいか? よーく聞け。
 次のレースをしっかり見てこい。
 そして、おじさんに結果を知らせてくれ。

「うん、いいよ。
 でも、うちのツケも支払ってよね!

第6レース終了 この見出しを編集

どうやらレースが終わったようだ。

「ピピン! どうだった……?
「えっとねぇ…。
 勝ったのは、白いチョコボだったよ。
 ケットバースだったかな?
 でね、配当は200なんだって。

ルチルダ (その2) この見出しを編集

「本当か!? 本当だろうな!?
「僕、ウソなんてついてないよ〜〜。

「ありがとうよ、ピピン!
 今度、ルゲイエボーグ買ってやるからな。

「本当!? 約束だよ!
 ついでに、うちのツケも支払ってよね!
「夢じゃ、ないよな!
 夢じゃ、ないよな!!

年間を通しても、なかなかみることのできない、
100倍以上のオッズのついた
レースのチケット、『万チョコチケット』

チョコボレース歴、20年のオレも、
このレースが始めてのゲットだ。
200倍の配当で、手持ちの金も、
10000000ギルになった!

「やったわねっ! だんなさん。

振り返ると、そこにはルチルダがいた。

「よ、よめさん…。
 だ、だからオレは、その…。
「だんなさん…。
 私は、今でもあなたを愛してる。
 あなたは、何をもって私の愛に
 応えてくれるの?

1. ランスよりも深い愛 この見出しを編集

「ランスのヤローよりも、
 深い愛で、お前を愛し貫く!

「だんなさん…。
 私は、人と争ってまで
 愛してもらおうとは思わない。
 私はただ、純粋な心でいてほしいだけ……。
 それだけなの………。

「お、おい! まってくれよ、よめさん!

2. ギャンブルをやめる この見出しを編集

「わかった。ギャンブルをやめる。
 今日限り、二度としないことを誓うよ。

「………。
 それが、私への愛?
 ギャンブルをやめることは、
 あなたの都合であって…、
 決して、私への愛ではないわ……。

「よ、よめさん…。

「でも、私の愛は
 かわらない…。

「お、おい!
 まってくれよ、よめさん!

3. 忠誠を誓う この見出しを編集

グレートレース この見出しを編集

オレは、必死で後を追ったが…、
人ゴミに巻き込まれ、
結局見つけることはできなかった。
「まもなく、最終レースを開始します。
 まもなく、最終レースを開始します。

本日のメインレースは、
みなさんお待ちかねっ!
年に一度の『グレートレース』です!!

チケットのお買い忘れのないよう、
お急ぎくださいっ!
やばい、そうこうしているうちに
レースが始まっちまう!

これを当てなければ、
これまでの意味がなくなってしまう!
これから、レース場を駆け回るには
時間が足りない…。
場所をしぼって、そこで集中的に聞こう!

この時間、ほとんどの者は、
レース場にでているはずだ。
…となれば、あそこしかない!!

「レース観戦場 ギャラリー」だ!!

グレートレース情報収集 この見出しを編集

タイシンオーで300倍

BAD END この見出しを編集

は、はずれた…………。

情報を集めそこなったか…?
チケットを買い間違ったのか…?

そもそも、『耳鳴りの力』なんて、
存在しなかったのか………?
これで、所持金は『0』になった。

あとは、莫大な借金が残っているだけ……。

さよなら、ルチルダ…。
もう、オレは、君と、会うことは、できない。
さよなら、ルチルダ…。
「なんの騒ぎです?
 誰かが、20階から
 飛び降りたですと!?
 人騒がせな…。
 どうせ、大負けした愚かな人間でしょう。
 ……。
 ルチルダさん、どうされました?
「い、いえ。
 ちょっと寒気が………。

「まったく、気分を害されましたな。
 ささ、そのアップルティを飲んで。
 そうだ、パンプキンパイでも、
 注文しましょうか?
 ここのパイは絶品ですよ…………。