ウイユヴェール - Oeil Vert

  • 世に出れば歴史を変えるほどの影響力を持つとまで云われた書物。
    ある一人の女の行動が記録されている。

主な登場人物 この見出しを編集

  • ウイユヴェール(シモーヌ)
  • パブロ
  • ポワソンリー
  • サンティール
  • エドガー・ブラック

プロローグ この見出しを編集

犬の始末はいつになるんだ?

通達12704361号

機密保持等級4

ウイユヴェール
ウイユヴェールに与えられた全権を一時凍結し
ポワソンリー管理下に置く。
ウイユの監視にはサンティールを、犬にはジュ
メルを付け、ポワソンリーが統括する。
ウイユにはこの通達を知らせてはならない。
従来通り様子を見るが、警戒等級特Aとする。

                  以上

赤き花の香 この見出しを編集

『私の名はアニエッタ。
 冬のオレンジのようにありふれた女。
 この町に部屋を借りてもう4年、
 今日も昨日も同じような一日。
 閉じ込められてドアをたたく
 恐怖小説の主人公のように、
 私の胸を打ち続けるもう一人の私がいる。』
窓の外の子供の声を背に、
女はシャツを着替えた。
カーテンは夕日に赤く染まり、
時折思い出した様に吹く風が、
女の肩をなでた。
   :
   :
   :
「どうだいシモーヌ、
 ここからの展開には自信があるんだ。
 なんて言うのかなぁ、ほら、
 創作意欲って言うのかなぁ、
 書き出すとペンが止まらないんだ・・・・・・」

1・「アニエッタのモデルは誰?」 この見出しを編集

「アニエッタのモデルは誰?
 私の知らない女性がモデルなのかしら?」

「おおお、シモ〜〜〜ヌ、
 アニエッタのモデルは僕の理想の君で、
 僕の頭の中には君しかいないんだ〜。
 君が自分のことを教えてくれないから、
 色々と想像をふくらませてしまうんだ〜。
 だから、シモーヌ……」

「やめて、パブロ! 私急いでるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモーヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

2・「ところで、記憶は戻ったの?」 この見出しを編集

「ところで、記憶は戻ったの?
 このまま全てを忘れて生きて行くつもり?」

「…………
 ダメなんだ!
 海岸に流れ着いたあの日より前のことは
 何一つ思い出せないんだ!
 だけどもうどうでもいいんだ!
 過去なんか捨てて、小説を書いて……
 そして、シモーヌ! 君と!」

「やめて、パブロ! 私急いでるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの。」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

3・パブロを始末する この見出しを編集

サンティール この見出しを編集

1・「忠告をありがとう」 この見出しを編集

2・「さよなら、いそぐの」 この見出しを編集

1・「120パーセントよ」 この見出しを編集

画面下に120と表示

2・「70パーセントくらいかしらね」 この見出しを編集

画面下に70と表示

モンスターワールド この見出しを編集

画面下の表示が−3

1・「あなたは日記は付けないの?」 この見出しを編集

2・「何ですって?もう一度言ってみて」 この見出しを編集

3・始末する この見出しを編集

3・「下らないこと聞くのね」 この見出しを編集