FINAL FANTASY VI 不死鳥伝説
溶岩が辺りに耐え難い熱をもたらし、噴煙が辺りを包みこむ。
ここではうごめく者といえば、異形な怪物どもと真っ赤な溶岩ぐらいである。
そんな洞窟の奥に一人の冒険者風の男がたたずんでいた。
男は古めかしい石箱の蓋をゆっくり開け、中に入っている物を慎重に取り出していた。
中身に入っていたのは一つの輝く石。
もちろん、普通の石とはまったく異なるもので、知恵のある者ならこの石を「魔石」と理解するだろう。
魔石とはまさしく幻獣のなれの果てであり、幻獣が力を失ったときにこの姿になるのである。
しかし、人間の精神力を交わることにより一時的に元来の姿に戻ることができる。
それが俗に言う「召喚魔法」、そして魔石に触れ続けることにより、その幻獣の力の一部分を継承できる。
その力とは「魔法」。
故に幻獣と魔法の間には非常に密接な関係が成立する。
すなわち、幻獣を失うことは魔法を失うことに結びつき、
魔法を失うことは幻獣を呼び出す力がこの世から消え失せる事を示すのだ。
男はその魔石を慎重に品定め始めた。
そして唐突に声がかかる。
「ロック!」
セリスはその男の名を叫んだ。
ロックと呼ばれた男は声のする方を素早く振り返った。するとそこにはかつての仲間の姿があった。
先頭にはセリスの姿があり、ロックの姿を確認すると有無をいわず抱きついてきた。
「会いたかった。生きててよかった。本当に・・・。」
セリスはそこまで言うと涙があふれてきた。
ケフカという破壊者が君臨し、すべてを破壊しつくし無に還されそうな世界で、
シドのいる孤島からこの瞬間をめざし、もしくは希望にしてここまで来た。
そのため、セリスの言葉は自分に対しての言葉でもあるし、ロックに対する言葉でもあるのだ。
「みせつけてくれるねぇ。ロック君。」
やや遅れてきたエドガーが二人のやりとりを見ながら言う。
非難的な声を上げたもののその表情は、親友の再開に喜ぶそれだった。
「兄貴も抱きついたらどうだ。」
自分の兄の表情を見て取り、マッシュがにやけながら冗談を言う。
「セリスが許してくれたらな。」
ニヤリと口元に笑みを浮かべながら、エドガーはマッシュの冗談を軽く冗談で受け流した。
だが、その言葉が聞こえたかは定かではないが、セリスはゆっくりをロックから離れる。
「しかし、やっぱり生きていやがったか。」
セリスが離れた後、ロックに近づきエドガーが親友の胸に軽く拳をぶつけて言った。
「悪かったな。」
ロックもまた親友の再会に笑みを浮かべながら皮肉を返した。
「だけど、みんな何故ここに。俺は過去に決着をつけるべくここに来たんだ。
世界を救うものなどありもしないし、強力な武具も存在しない。」
ロックは淡々と言う。
「あったわ。」
それに対しセリスは凛とした声で言った。
「世界を救うもの・・・、それはあなたよロック!」
「俺を捜すためにここまで来たのか?」
何故だという表情をしながらロックはいった。
「私たちは、世界崩壊からずっと散り散りとなったかつての仲間を捜し続けたわ。だけど・・・。」
セリスはそう言いかけるとエドガーが割り込んできて言った。
「要するにおまえに会いたっかたんだよ、セリスは。」
そう言われた瞬間、セリスは頬を染めながら何か言おうと口を開き掛けたが、口ごもりそのまま黙ってしまった。
ロックもまた、そのエドガーの言葉を聞き狼狽したが、表情には出さず平然を装ったつもりだ。
「エドガー、からかうのもいい加減にしろ!」
顔を真っ赤にしているセリスをそばに、ロックはエドガーに注意を促す。
「悪い、悪い。だが、ロック、一体ここに何を目的にやってきた。
世界を救うのを後回しにしても、やるべき事なのか。それとも、今していることが世界の救済に繋がることなのか。」
エドガーの問いにしばらくロックは沈黙し、そしてゆっくりと答えた。
「俺はみんなを捜す前にやっておきたいことがあったんだ。
俺の過去に一応の決着をつけたらみんなを捜そうと思っていた・・・。」
「なぜだ・・・。」
エドガーはさらに問う。
「この崩壊した世界で、こんな過去に縛られている生半可な気持ちじゃ、必ずみんなの足手まといになる。
だから、みんなにまた会う前に過去に決着をつけようと思ったんだ。」
「そして、過去の決着に必要だったのがこれだ。」
と言い、ロックは真っ赤に輝く石を取り出した。
「これが魂を蘇らせる伝説の秘宝・・・、フェニックス。」
「これが伝説の・・。」
セリスは淡い赤色に輝く石をしばらく魅入った。
不死鳥とも呼ばれる、炎の鳥フェニックス。
召喚獣の中では竜王バハムート、裁定神アレクサンダー、戦神オーディンに並ぶ高等獣である。
フェニックスが司るのは『魂』であり、かの魔大戦では、人の魂は勿論のこと召喚獣の魂さえ呼び戻したらしい。
しかし、不死鳥といえども魔力を全て奪われてはその力を発揮することはできなかった。
結局、そのまま魔石として封印されることとなった。
だが、半強制的に魔石と化されたため、石となってからも蘇生能力は失っておらず、
人間レベルなら蘇生可能という言い伝えがある。
故にさまざまな人の手に渡り、最終的にはガストラ皇帝の手に渡って、この地へ隠された。
「魂を・・・、蘇らせる・・・?」
セリスはしばらく考えた後、怪訝な表情を浮かべ言う。
「誰かを蘇らせるのか?もしや・・・。」
エドガーには思い当たる伏があった。そして彼のいう過去への決着の意味も。
「レイチェルか・・・。」
エドガーが静かな口調で親友に問いかける。
「・・・・ああ。」
少し遅れ、エドガーの問いに返答する。
レイチェルとは間違いなく女性の名だ。セリスははっとなり、動揺した。
「俺は、レイチェルを守ってやれなかった、真実を失ってしまったんだ・・。」
うなだれながらロックはそう言い、過去を語り始めた。
もちろん、懐かしむ表情は一切無い。悲しく切ない表情だ。
昔の恋人レイチェルのこと、トレジャーハンティング中の事故に巻き込まれて記憶喪失になったことも、
しかもそのトレジャーハンティングはレイチェルへの誕生日プレゼントのためだったこと。
また、そのプレゼントが祝福のリングと呼ばれる幸運、特に恋仲を強めるというもので、
そのリングをプレゼントにプロポーズをするつもりだったことも全て語った。
最終的には記憶を取り戻せない彼女には自分の存在は、苦痛意外、何者でもないことを知り、村を出ることにした。
彼女の新たなる幸せを祈って。
「そして、1年後久しぶりに村に戻ってきたとき彼女はもう居なかった。」
ロックは次々と過去を語ってゆく。
「死んでしまったんだ・・・・。帝国兵に殺されてね・・・。」
ロックはそこまで言うと顔を伏せ気味にした。
「しかも・・・、記憶・・・取り戻したらしいんだ。死の間際に俺の名前を口走ったらしい・・・。」
「だから、俺は・・・・。」
ロックをそこまで言うと完全に顔を伏せ、沈黙してしまった。
「しかし、生き返らせてどうする?セリスはお前を慕っているんだぞ?分からないのか彼女の気持ちが!」
怒りをあらわにしてエドガーがロックに問い詰める。
「いいの!ロックがその人がいいのなら、幸せになれるのなら!」
セリスがエドガーとロックの間に入り言う。
「違うんだ!レイチェルとは話したいんだ。具体的な理由は今はいえない!」
そしてロックは言葉を続ける。「蘇らせるときはセリスも一緒にいてくれ。」と。
セリスはしばらく沈黙し、「分かったわ。」とロックの申し出に承諾した。
「だけど、その魔石・・・。」
セリスはあることにロックへ忠告しかけると。
「ああ、このヒビか?」ロックがセリスの意を察して聞く。
セリスもまた素直に頭を縦に振って肯定する。
「最初から入っていたよ、果たしてこの状態で生き返らせることができるかは分からない。
もしかしてガストラはこのために・・・・、まあいいや、ただやるだけやってみようと思う。」
ロックはそう言い、魔法詠唱を始める。
もちろん、そのルーンは皆知っているため彼のそばに集まった。
「いくぞ、みんな。」
魔法は完成した。
「風の精霊よ、我が声に傾けよ。悠久の果てより現れ、我らを地上に導け・・・。」
瞬間移動の魔法である。ただし、系統は脱出専用魔術。
主に難解な古代の迷宮や建物からの脱出手段として用いられ、遺跡荒らしや盗賊、冒険者にとっては必需魔法とされる。
魔法の完成と共に彼らの姿はゆっくりと景色にとけ込み、最後には完全に消え去った。
地上に舞い戻った彼らは、すぐさま航路をコーリンゲンに向け、出発した。
コーリンゲンの村に着いたときには、すでに日が沈み掛けていた。
日の半分は地平線にとけ込み、そして投げかける淡い光は切ない思いを感じさせた。
コーリンゲンに到着したロック達はすぐさま、村の北東に位置する小屋に向かう。
そこには風変わりな学者住んでおり、またレイチェルの亡骸も安置されているからだ。
ロックはその小屋に着くと、皆に言ったとおりセリスだけを連れ、中に入った。
中に入り、地下への階段を下りる。途中には簡易なランタンが壁に吊されており、淡い光が足下を照らしていた。
もっとも、管理者がずさんなのか、ランタンの半分は油ぎれで消えかかっていたり、完全に消えていた。
薄暗い階段を抜けると、一つの小さな小部屋に着いた。
地下故に非常に冷たい空気が肌をなで、静かすぎる静寂が耳を貫く。
「おお、ロック。幻の秘宝は手に入れたかな?けっけっけ。」
初老の男がロックに話しかけてきた。
勿論この男が、ここの住人、皆が言う『風変わりな学者』である。名前はエダ。
語尾に妙な口癖があるため、ますますそう感じさせるが、実際は非常に奇抜な考えを生み出し、発明を作り出した。
ロックはその実力をよく知っており、今回の件でも無理を頼んで作ってもらった物があった。
それは『亡骸をそのままの状態で永遠に保管する薬』。
効果は見ての通り、一年経っても死んでから間もない状態をそのまま維持している。
「ああ、これだ。」
エダにロックはフェニックスの魔石を見せた。
「おお、その輝きはまさしく伝説の魔石フェニックス!・・・でも、ひびが入っているね、けっけっけ。」
「その通りだ、けどやれるだけやってみようと思う。」
ロックはそう言うとレイチェルの亡骸に魔石を置いた。
セリスはただじっとロックの姿を階段の入り口で見ていた。
普通の表情を装っているが、実際心の中は葛藤していた。
(なぜ、私を立ち会わせたのか。ロックはレイチェルと何を話すのか。
本当に生き返るのか。
生き返ったらロックはレイチェルと一緒になってしまうのか。そうなったら自分はロックのことを・・・・忘れられるのか・・・。)
思いに更けている間に儀式は始まっていた。
エダは召喚のルーンを唱え始めた。
レイチェルに置いてある、魔石がそれに呼応するがごとく、輝きを増し始める。
徐々にレイチェルの周りを取り囲むかのように不死鳥の輪郭が現れ始める。
すぐさまエダは魂復活のルーンを切り替える。
「不死鳥よ、ここに哀れな人在り。この者の魂ここに在らず。
故にこの者の魂を黄泉の国から呼び戻し給え、もう一度命の灯火を!!」
呪文は完成した。
だがその瞬間!
ガラスの瓶を地面に叩きつけたような音が部屋一杯に響き渡った。
魔石が粉々に砕け散ったのだ。
「はやり、だめだったか・・・。」
ロックはうなだれながら言う。
「だめだったねぇ?。残念、残念。」
エダは他人事に言うが、ロックは咎めはしなかった。
こういう人と分かっているし、そして何よりも魔石が砕け散ったという事実を前にして何もいえる気にもなれなかったからだ。
「ロック。」
セリスはロックにかけてやる言葉も思いつかず、ただ一言ロックの名前を口にして彼の背中を見つめることとなった。
「やはりだめだった。だからガストラはあの洞窟へ安置したんだ。
魂を呼び戻せないし、召喚獣として姿を現すこともない、ましてや魔導の力さえも吸い出せないとするとただの光る石だからな。
おそらく、かなりの金額で買収したんだろう、だからガストラの隠し財産の一部と化していたんだ。」
そう言ってからロックは「ちきしょう・・・。」と一言いい、静かに泣いた。
しかしそんな彼に唐突に声がかかる。
エダでは無い。女性の声だ。
セリスでもない。
「ロック・・・。」
声細く彼の名を呼んだのは・・・、レイチェルだった。
ロックはハッと顔を上げ、レイチェルを見つめた。彼女の瞼は開いていた。
そして、うっすらなブルー色の瞳が彼を見つめていた。
「会いたかった、もう一度・・・。」
レイチェルは涙ながら言った。
「生き返ったのか!レイチェル!」
ロックは歓喜の声を上げ、レイチェルの手を優しき握った。
しかし、レイチェルはロックの言葉に顔を曇らせた。
「蘇ってはいないわ・・・。フェニックスが最後の力で少しだけ時間をくれたの・・・。
だから、すぐに行かなければならない・・・・。」
レイチェルは消え去りそうな声で言う。
「そうか・・・。」
ロックはレイチェルの言葉に絶望を覚えながら言う。
「本当は生き返らせてやりたかった!守ってやると言いながら守ってやれなかった俺自身のためにも!
なによりも君のためにも!!」
ロックは瞳に涙を浮かべながら、叫ぶように言った。
「ロック、自分を責めないで!私はあなたと出会えて本当に幸せだった!後悔なんてしてない!
・・・最後にあなたのことを思い出せた時も、私、本当に良かったと思う。
一生、あなたのことを思い出せぬまま生きて、死ぬよりも・・・。」
レイチェルはそう言い、ロックの手を優しく握り返した。
「そして、あなたは今の自分を大事にして・・・。私には分かる、あなたの心に縛り付けているもの・・・。」
レイチェルはそう言うと後方に不安そうに見つめる女性にそっと目を移した。
ロックははっとなり、レイチェルに「本当に俺は守って行けるだろうか・・・。」と心の内をレイチェルに告げた。
「きっとできるわ、自分の力を信じて、そして私の分まで幸せになって・・・。」
レイチェルは優しくロックに微笑みかけた。
「もう行かなくてはならない・・・・。あなたのくれた幸せ・・・・。ありがとう・・・。」
ロックは首を横に振る。
「俺がやれた幸せなんて、ほんのちっぽけ・・。礼なんて言われる資格なんて・・・ない・・・。」
「そんなこと言わないで、あなたのくれた幸せ、とても暖かかったわ・・・。その幸せを彼女にも・・・。」
ロックは彼女の言葉に頷き、彼女もその返答に満足し再び微笑んだ。
「レイチェル・・・。ありがとう・・・そして、さよう・・・なら。」
ロックは微笑みかえして言った
レイチェルもまた「さようなら。」と涙を流しながら言い、彼女は手を胸元に組む。
そして彼女は願いを述べた。命を司る炎の鳥に。
「フェニックスよ!蘇り、ロックの力に!!」
そう言うとレイチェルの姿がゆっくりと消え始めた。
ロックは見る見るうちに消えてゆく彼女に狼狽したが、レイチェルはそんなロックに「心配しないで。」と言った。
最後には彼女の姿は完全に消え去り、代わりに一つの輝きが残った。
「これは・・・。」
ロックはそういうと光は急速に輝きを増していった。
急激に輝きだした光体は、炎に姿を変え、そして炎は鳥の姿に変えていった。
そして、炎の鳥はゆっくりと話しかける。
「我が名はフェニックス。力を失い、消えかかりかけた幻獣神の一人・・・。乙女の祈りにより復活せり・・・。」
炎の鳥は続ける。
「乙女の祈りは汝を守護すること・・、心に光り在る限り我は守護しよう・・・。」
そう言うと炎の鳥は瞬く間に一つの魔石に姿を変えた。
だが、すでに淡い光はそこになく、ただの魔石と化したのだ。
おそらく、人を生き返らせるなどの奇跡の力は完全に失っているだろう。
ロックはその魔石を手に取り、セリスの所まで歩んだ。
「ロック・・・。」
セリスはまったくこの場所から動けなかった。居てはならないとも思っていた。
しかし、ここにいてくれとロックが言った故にここに止まっていた。
そしてロックは言った。
「レイチェルは俺の心に光をくれた・・・、もう、だいじょうぶだ・・・。」
ロックはそう言うとセリスの手を取り、階段に向かった。
セリスもまた黙ってロックに連れられる。
しかし、階段から出てすぐにセリスはロックに心の内を言った。
「私は・・、やっぱりあの人の代わりなの?」
「似てたから、私を助けたの・・・、守っているの?」
セリスは目を潤ませながら聞いた。
「私は・・、あなたしか見てなかったのに・・・、あなたを希望に生きてきたのに・・・・、
こんなに・・・あなたのことを・・・愛しているのに・・・。」
そこまで言うとセリスの頬に一つの光がこぼれ落ちた。
ロックはそんな彼女を何も言わず抱きしめた。
そして、ロックは優しくセリスの耳元で言った。
「君に初めてあったとき一瞬、レイチェルの面影をを見た。
だけど、オペラの時、リボンを結んだ君の姿は本当に綺麗だと思った。あのときの告白も自分の中では本気だった。」
抱きしめながらロックは続ける。
「今では、いやずっと前からすでに君にレイチェルの面影を追ってなかった。俺はセリス自身を本気で愛していた・・・。」
そう言うとロックはゆっくりとセリスから体を離すと、自分の唇をセリスの唇にあてた。
セリスは突然のことに目を一瞬大きく見開いたが、ロックの本心に触れ、暖かさを感じ取ったセリスはゆっくりと眼を閉じた。
しばらく二人の影は重なり合っていった。
そしてゆっくりと離れ、ロックは「君を必ず幸せにする。守ってみせる。」といった。
セリスは涙を浮かべながら、こくりと頷き微笑んだ。
「さあ、行こう。みんなが待っている。」
ロックはセリスの手を取り言う。
「ええ!」
絶望に包まれた世界で心を闇に縛られた男は一人の女性に救われる、
その女性はフェニックスから少しの間だけ蘇らせてもらい、またフェニックスを復活させた。
不死鳥は魂を蘇らせる力は失ったが、フェニックスは永遠の光の心を受け取った。
故にフェニックスの声は心に炎をともらせ、その暖かき羽は心に暖かさを与えるようになった。
復活した不死鳥は『心』を司る、幻獣神に生まれ変わったのだ。